保育業界に特化した調査・研究を行う機関「保育士バンク!総研」を運営する株式会社ネクストビート(本社:東京都渋谷区、代表取締役:三原誠司)は、保育施設を運営する法人(園)を対象に、園児集客に関するアンケート調査を実施いたしました。この度、調査結果をまとめましたので概要をお知らせします。【調査サマリー】1. 園児の集客状況について└ 80.4%の法人が今後の園児集客に課題を感じており、現在の園児集客状況では「特に0歳児が厳しい」との回答が56.1%となった。 2. 園児集客のための取り組みについて└ 園児集客について重要となるポイントは「保育士の質向上」という声が最も多く64.7%となったが、実際に園児集客のための取り組みを実施している法人は43.1%となった。一方で、取り組みを実施している法人では、既に「保育士の質向上」に関する取り組みを行っているという回答が最も多かった。3. 園児集客のための情報発信について└ ホームページでの情報発信が96%と最多。一方で、今後強化すべきはSNSとの回答がホームページを上回る結果に。~ アンケート結果 ~1.園児の集客状況について法人の80.4%が園児集客に課題を感じており、「今後何か対応が必要となる」と回答した法人が52.9%、すでに充足が厳しく「すぐにでも対応が必要」と回答した法人は25.5%となった。さらに「集客対応強化中」との回答もあり、利用児童数減少への対策が求められる結果となった。また、園児集客に課題を感じている法人に現在の園児集客状況を聞いたところ、「0歳児の集客が厳しい」との回答が56.1%となり、次いで「3‐5歳の集客」が24.4%となった。2.園児集客のための取り組みについて園児集客において重要となる点については、「保育士の質」という回答が最も多く、64.7%となった。次いで、「マーケティングやブランディング」49%、「特色ある教育プログラム」「地域との関係強化」が47.1% となった。その他、「保育カリキュラムの質」「設備・環境の充実」などの声もあがった。今後来る利用児童数の減少を見据え、「園児集客のために取り組みをはじめている」と回答した法人は43.1%となった。次いで、「はじめてはいないが必要性を感じ、具体的なプランを考えている」との回答が29.4%となった。実際に行っている園児集客の取り組みとして最も多かったのは「保育士の質向上の取り組み」で、55.9%となった。次いで「設備・環境の改善」が47.1%、「保育カリキュラムの質向上の取り組み」が41.2%となった。また、その他回答として「子育て支援ひろばの再開・強化」、「インスタグラムでの発信開始」、「ホームページリニューアル」、「体操・サッカー教室」などの声もあがった。3.園児集客のための情報発信について「ホームページの活用」が96.1%、次いで、「園見学・説明会の実施」が84.3%、「SNSの活用」が45.1%という結果となった。一方で、今後の情報発信の強化については、「ホームページ」を上回り、「SNS」での発信の強化が必要と考えているとの回答が最多となった。保育施設の増設により、待機児童が全国で減少する中、各地で「定員割れ」が目立ちはじめました。今回の調査では、保育施設を運営する法人の8割が今後の園児集客に課題を感じており、その中でも特に「0歳児の集客が厳しい」との回答が半数以上にのぼりました。"選ばれる保育園”になるためには、園児集客について何らかの対策を講じる必要性があり、その重要となるポイントについては「保育士の質」であるという声が最も多く、今後も保育士の質を向上するための取り組みや情報発信の強化が求められる結果となりました。保育士バンク!総研では、今後も最新テーマの研究や調査を実施し、保育に携わるすべての方にとって有益な情報の発信に努めてまいります。 【調査概要】記事をPDFでダウンロードする >